Wednesday, January 31, 2007

Millard + 小三角弁法(鬼塚法のデザイン)


たくさん勉強した

片側完全唇裂Millard+小三角弁の予習
今回は右唇裂として左右を表記する

絵を描く

左キューピッド頂点と中点を書いて
その距離から右キューピッド頂点に相当する点(左)
をとる

鼻柱・鼻翼基部に ↓_↓ を書く

左の鼻腔の中点をとり
中点から鼻柱まで・中点から鼻翼までの距離測る

それぞれの距離を
右鼻柱基部→ある点1
右鼻翼基部→ある点2
までの距離とそろえて、ある点1・2をプロット

左でwhite rollが消え入る点
(キューピッド弓頂点に相当)をみつけて
口角~その点までの距離を測る

その長さが
右口角→ある点
の距離と等しくなるようにして
右キューピッド弓頂点に相当する点(右)をとる

高さ計測
鼻柱中点→キューピッド中点
左鼻柱基部→左キューピッド弓
右鼻柱基部→右キューピッド弓

左と右の高さの差から、ある程度
小三角弁の高さの必要量を推し量る
今回は3mmくらい

裂の左側にrotation flapをデザイン
裂の左側の切開線を引く
切開線足は右キューピッド弓頂点に相当する点(左)

右キューピッド弓頂点に相当する点(左)→
 鼻柱中点に向かって円弧を描く
 これがrotation flap

続いて裂の右側に切開線と小三角弁をデザイン
裂の右側にできるだけ残る組織量が多くなるように
切開線→かえす刀で小三角弁→
 右キューピッド弓の頂点に相当する点(右)

この小三角弁の高さが3mm
(二等辺三角形の3辺目の長さ)
二等辺三角形の等しい辺の長さを測り
右キューピッド弓頂点に相当する点(左)から
 同じ長さの切開線をデザイン
切開線の向きは
左キューピッド弓頂点からキューピッド中点まで
 向かう直線と同じ向き

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手順
今デザインした唇裂の切開をまず最初にやってしまう

次にvomer flapを起こす
口蓋裂の左側でポロンと飛び出た丸い部分の基部に
 切開を入れて、裂の右側に橋渡しするように
 flap(vomer flap)をあげていく

裂の右側はほんの少しだけ切開を入れて
左側からのvomer flapを縫い付ける縫い代を作る

そのままvomer flapを起こしては縫いつけ
どんどんwer-dry borderに向かって縫い付けていく

上顎骨の頭側辺縁に切開を入れて
粘膜をadvancementさせる
これだとvomer flap側は少し埋まらずに
 空きっぱなしになる可能性が高いが
 いずれ埋まるのでそれでよしとする

以上で鼻腔底の処理はおしまい

続いて口輪筋・口唇を縫っておしまい

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ちょい話

抑制帯を作った
ファイルを患者の手に丸めて
 径・必要な長さを測りマークする
ガムテープで筒状に固定して
 余分な部分を切りっぱなす

ぎざぎざするところはガムテープで加工する

メスかキリで穴をあけて、
伸縮包帯を通す(これをトイメンで2箇所やる)

それぞれの包帯が首の前面と後面をとおり
安定する★

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ちょい話2

三角弁は患者の成長とともに成長する
すると少し唇は下がってくる

したがってじゃっかんつりあがり気味に作るとよい

瘢痕拘縮では多少つりあがるかもしれない

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